こんにちは。
タイトルはやや釣りです。
現在私は完璧に日本語を話せないフランス人とチームを組んで仕事をしています。彼は英語は話すことができますので、本当に必要なときは私が英語を使うことでコミュニケーションを取ります。ただし、彼は日本語を勉強したいという意志があるため、本当に必要な時が来るまで、できる限り私は日本語を使い続けます。
ただし、職場の大多数のメンバーは日本人なので、基本的にドキュメントやSlackでのやり取りは日本語で行っています。その際にちょっとだけ私が気をつけていることをまとめました。といっても大事なことは1つだけですが。
日本人同士だと伝わってしまう適当な日本語を使わない
これにつきます。特に、自分を含めて日本語ネイティブの人は、日本語を雑に使っても意味が伝わってしまいます。ですが、非日本語ネイティブの人がどうしても読めない言葉を読む場合は、Google翻訳やDeepLといった機械翻訳を利用します。
それらのシステムに文章を入力した時に、適切な結果が帰ってくるようにするために、雑な日本語を使わないようにしましょう。
以下は、雑に使ってしまいがちな日本語を具体例を織り交ぜて説明します。
副詞
「を」「が」「に」とかです。
例をあげるのであれば、以下のような文章です。
このシステムでこの操作をすると壊れます。
DeepLで翻訳するとこうなります。
If you do this on this system, it will break.
下記のように言い換えると、翻訳結果も変わります。
このシステムはこの操作をすると壊れます。
This system will be broken after this operation.
英語を見る限り、下の方が自然な印象ですね。
接続詞
「そして」とか「ところで」ってやつです。 結構「それで」は便利なので頻繁に使ってしまいますが、これも翻訳されることを考えると考えものです。
これも例文とDeepLの翻訳結果を掲載しておきます。
AをBにします。それで、CはDになります。
A becomes B.So C becomes D.
「それで」ではなく、「すると」にします。
AをBにします。すると、CはDになります。
A becomes B.Then C becomes D.
どちらでも通じるとは思いますが、意味を考えれば下の方が正しいですよね。
固有名詞、比喩
これが1番の曲者です。特に社内用語を駆使している会社は注意です。会社名なども場合によっては適切に翻訳されませんので、あらかじめ英語表記も書いておくというのも手です。
社内NWが細いのでDLに時間がかかります。
The internal NW is so thin that it takes a long time to DL.
変な略語を使うのは控えます。また、「細い」というような比喩表現は極力本来の意味で書き換えます。
社内のネットワーク回線が貧弱なのでダウンロードに時間がかかります。
It takes a long time to download because of the poor internal network connection.
だいぶ意味がわかる英語になりました。 比喩表現だけでいうと、他にも「ネットが重い」とか「テストがザル」とかはちゃんと翻訳さへない可能性があります。
これは正直コンテキストが伝わってないと日本人が読んでも意味が伝わらない場合がありそうです。
感想
日本人同士のやりとりだと、なにかと適当になっていく文法ですが、この辺を気をつけるだけでグッと機械翻訳の精度が上がります。 結果的には、日本人同士でも認識のズレが起きにくくなると思います。
それでもやっぱり英語が話せることに越したことはない
たいして話せない自分が英語の話をするのは気が引けるのですが、もう日本人同士でもハイコンテキストな会話が成り立たない場合が出てきています(一般論として)。 英語といったローコンテキストな言語の法則や考え方がわかってるだけで、物事の見方が変わってくると思います。 それに、一緒に仕事してる人と文字でしか会話できないのはやはり寂しいですしね…(自戒)
それでは。