あかぎれが痛い

お腹が痛い人のブログです。Techネタや旅行ネタ中心に書いてます。

地震保険を利用してみた(マンション編)

こんにちは。

先月の2/13の地震で、自宅のある仙台市でも強い揺れを感じ、どうしてもあの日のことを思い出してしまいました。 (といっても、2011年は東京で生活していたので、宮城県のことはテレビでずっと見てました)

まぁ、そんなわけで、自宅も家の中が引っ掻き回された状態になったのですが、壁に隙間やヒビができたり、降ってきたもので床に傷がつくなどしました。

そんなこんなで、地震保険の申請をして、無事請求できたので、流れを書いていきます。

タイムライン

地震の翌日

自宅のリフォームを担当した不動産屋さんから電話があり、家の状況を伝えた所「地震保険に入っているので、保険金の請求をしてみます」と案内されたので、一旦丸投げ。

地震から2週間後

別件で不動産屋さんに連絡をした際に、地震保険の状況を聞いた所「ルート営業の方が多忙でまだつながってないようなので、事故受付センターに直接連絡してみてほしい」と言われ、その日のうちに電話。受付自体は瞬殺で終了。

事故受付の翌日

担当者(いわゆる鑑定人)から電話連絡が来る。実際に損害状況を確認しに来るということなので、予定調整して終了。

鑑定人が来た日

自宅を1時間半ほど確認して、建物の「一部損壊」と判定して終了。(家財は無責と判定)

保険金額の計算ポイント(特にマンションの場合)

一戸建ての場合とは異なり(これは保険によるのかもしれませんが、少なくとも私が加入していた東京海上日動の保険では)、自宅の損壊の程度が一部損壊だったとしても、マンション自体が無責となった場合、地震保険に指定されている損害割合(私の場合は共用部6:専有部4)で指定されている分の保険金しか下りません。

例えば、仮に地震保険の補償が2000万円、専有部は一部損で5%、共用部は無責となった場合、

 \displaystyle
2000万円 \times 補償割合(5\%)  \times 専有部割合(40\%) = 40万円

となり、40万円のみ支払われます。

そして、マンションも一部損と判定されていた場合は、共用部割合も支払われます。

 \displaystyle
2000万円 \times 補償割合(5\%)  \times 共用部割合(60\%) = 60万円

既にマンションの損壊状況が確定している場合は、1回で満額が支払われるはずです。

 \displaystyle
2000万円  \times 補償割合(5\%)  \times (専有部割合(40\%) + 共用部割合(60\%)) = 100万円

更に面白いと思ったのが、共用部が半壊と判定されていた場合、専有部についても「半壊」と判定されてきます。なので、補償の割合が上がります。

 \displaystyle
2000万円  \times 補償割合(50\%)  \times (専有部割合(40\%) + 共用部割合(60\%)) = 1000万円

ここは、約款をちゃんと読むと書いてありますが、実際に身に降りかからないと理解できない部分なので、いざ請求しようと思ったら満額支払われるまでに時間がかかった!という事になりかねないので、注意しておいたほうが良いでしょう。

特に、マンションの共用部の損壊割合の確定には時間がかかる場合が多く(うちも発災から1ヶ月くらいかかってようやく確定した)、まずは専有部割合のみの支払いとなる場合が多いと思います(うちも、まずは専有部割合の40%だけ確定で、残りは持ち帰りとなっており、いつ払われるかは未確定です)。ちなみに、マンションの共用部の損壊の程度が確定した際の連絡は不要だそうです。というのも、損保会社間で損壊状況の情報共有が行われているんだそうです。(実は連絡が必要と言われるかもしれないので、なにかあれば更新するかも)

ちなみに、自分の地震保険の2000万円もかけていないので、実際に支払われるのはもうちょっと少なくなります。念の為…

損壊の程度の確定について

さっきから「無責」「一部損」「半壊」という言葉を当たり前のように使っていますが、全ての地震保険において、以下の通り定義があります。

地震保険基準料率|損害保険料率算出機構

じゃあそれをどうやって確定させるんだと言う話なのですが、それが鑑定人の仕事です。担当者の方は「計算式があるのでこの場で保障の割合をお出しします」ということでした。これも多分約款に書いてあるんじゃないですかね(確認してない)。

ちなみに、自己申告ベースでの損害割合は2.5%と、一部損に0.5%足りなかったのですが「この感じだと見逃しがあると思うので、もう少し探しましょう!」と一緒に見逃してた損壊箇所を探してもらい、結果的に3%を越えたため、一部損となりました。一緒に探してくれたのは、結構心強かったですね。大体、申告ベースで2%を下回る場合は「無責」となるケースが多いようです。そのへんは、担当していただいた鑑定人の肌感というのもあると思うので、このエントリを見たからもっと探せみたいなことは言わないであげてくださいね。。。

最後に

今日で3.11から10年になりました。冒頭でも書いたとおり、自分が仙台市民になったのは2018年からで、当時の仙台市がどういう状況だったのかは、ネットや報道で知るしか術がないのですが、テレビで、青葉区役所とか仙台市役所がグワングワンゆれている映像を見たりすると、かなりショッキングな気持ちになります。 保険が下りてホッとした一方、災害への備えは怠ってはならないと、再確認する1ヶ月でした。

それでは。