事前に知っておかないと詰むので、注意喚起を込めて。
TL;DR
- Like や Re-post の頻度が投稿の頻度を上回る状態が続いている場合や、通常と異なる回線からアクセスすると不審なアクティビティとしてマークされ、アカウントが利用制限される
- 人間判定のために利用される Arkose を PC の Google Chrome で利用すると、正しい回答をしてもバグのため利用制限が解除されない
- Arkose は3回までチャレンジできるが、上限に到達すると再チャレンジできるようになるまで48時間経過する必要がある(と思われる)
- 利用制限された場合は Arkose を iPhone や Android の標準ブラウザ、PC であれば Google Chrome 以外のブラウザでチャレンジする
事の経緯
昨今のわたしの私生活の状態を知っている人は本当に身近な親族や仕事を一緒にしている人に限られるので、まず前提条件を書いておく。
仕事では複数プロジェクトの技術的な部分を私1名体制で見ているため、日中はTwitterを見る暇はない。
また、2歳の子育て中であり、夕方以降はプライベートも忙しく、Twitterを見る時間はあっても書くような暇はない。
本当に、トイレ中や就寝前、就寝直後みたいなタイミングでしかTwitterは見れない。その見る時間の殆どを「おすすめ」タブに出てくるポストばかりを見ている。
つまり、自分にとってここ1年のTwitterは情報発信ツールという側面より、情報収集ツールとしてのみ利用しており、参考になる投稿に対してLikeやre-postばかりしているような使い方をしており、参加した勉強会の賑やかしといった実況行為でのみTwitterへ投稿している状況が続いていた。
突然の利用制限
輪をかけて、利用制限を食らったタイミングは実家に帰省し、実家のWiFiに接続してPCで作業をしていたタイミングであり、通常と異なる回線からのアクセスといった行為も「不審なアクティビティ」として判定された可能性があるが、ともかく、私はTwitterから締め出された。
人間判定 “Arkose” にチャレンジ
bot ではないことを証明するためのサービスとして、Google の reCAPTCHA 等があるが Twitterは Arkose というものが利用されている。
どのような内容なのかは、こちらのブログで紹介されているので見てほしい。
【X(旧Twitter)】アカウントがロックされた!解除方法、Arkoseチャレンジとは? - いーさんの備忘録
内容としては簡単なので、すぐに回答できた。のだが、問題が、「技術的な問題が発生したため、リクエストを完了できませんでした。」というメッセージが表示され、ロックが解除されない。
おかしいなぁと何度も繰り返した結果、「試行回数の上限に達しました。しばらくしてからもう一度お試しください。」と表示され、Arkoseチャレンジ自体が行えなくなってしまった。
PC の Google Chrome では正常に解除できない
調べてみると、 Arkose の結果を Twitter 側が正常に処理できない不具合が放置されてあるようだった。
急にTwitterをしようとしたらアカウントがロックされたとかいってArkoseチャレンジというやつをやらされたのだけど、 -... - Yahoo!知恵袋
少なくとも PC(私の場合はMacだが)の Google Chrome でこの事象が発生した。
事象が発覚してからこの知恵袋にもたどり着いたので、試すにも時間を開ける必要がでてしまった。
再チャレンジまでの時間
既存の情報だと、24 時間間を空ければ再度 Arkose チャレンジができるようになる、とあったが、私の場合は 48 時間開ける必要があった。
上記のブラウザ依存のトラブルがあるため、再チャレンジは iOS Safari で実施した。その結果、Chrome で発生した問題は再発せず、正常に人間と判断され、利用制限は解除された。
フォロワー0人問題
無事ロックが解除されると、フォロー数もフォロワー数も0になっていることに気づく。 が、タイムラインは正常に表示されている。おかしいなと思われるかもしれないが、これについてはちょっとググると出てくる通り、これは時間が経つと元に戻るので放置していたらもとに戻った。
「仮ラベル」としてマークされる問題
これもググると出てくる通り。
Xでは、透明性を重視しています。そのため、ご利用のアカウントがスパムを含んでいるか、 その他の種類のプラットフォーム操作に関与している可能性があることがわかったことを お知らせしています。情報を人為的に拡散または隠蔽したり、Xのユーザー体験や、Xによる プラットフォーム操作の防止策を操作または侵害する行為に関与したりする意図で、Xの サービスを利用することは禁じられています。
まぁ何らかのTwitterの使い方がこのスパム判定に引っかかってしまったらしい。
私のアカウントにはどのような影響がありますか? トレンド、返信、おすすめの通知から除外されるなど、ご利用のアカウントの表示範囲が限定されたり、 そのコンテンツが一時的に制限されたりすることがあります。ご利用のアカウントに対する一時的な 影響についての詳細はこちらをご覧ください。自動化システムは間違えることがあるため、Xでは システムの改善に取り組んでいます。
ということで、現在はシャドーBAN状態になっているようだ。
今後のSNSとの向き合い方
個人的には、今後のSNSの使い方と向き合う事件だった。具体的には、これまで自分はTwitterを「書く」サービスとして使っていたが、ある時から「見る」サービスに置き換わってしまっていた。そして、そのユースケースをTwitterは認めていないスタンスを取っているということだ。
かならずしもROM専としてTwitterを使うことが拒否されているわけではないだろうが、今後ますます「見る」サービスとして使うにはいささか問題が起こるということになる。
検索性についてもインプレゾンビの爆発的増加に伴い、使い勝手は非常に悪くなっているため、リアルタイム性の有る情報の収拾ツールとしてはもはや機能していない(トレンドだけを見るなら現状でも利用できるのだが)。
だからといって、Bluesky や Threads といった ActivityPub サービスの利用については投稿の削除が難しく、ホワイト社会到来の観点からは、価値観が危うい投稿はTwitter以上に危険なため、ますますありきたりなことしか発言できず、むしろ価値観の変化に弱く、Twitter以上に使いにくい。
とはいえ、 Threads は instagram アカウントが必要になるため、キラキラしたものを見せたいという文化圏から派生したサービス。 instagram の延長にあるサービスとして使うなら問題ない、というか、そういう使い方が推奨されると考える。
Blueskyは、私が使っていたときにはいかんせんユーザーが少なすぎた上、わけあってアカウントも削除してしまった。
私のように、「見る」ことに特化したユースケースを考えると、現状、YouTubeだけになってしまった。もしかしたら、TikTokもいいかもしれない。
では、いざなにかアウトプットしたいときは何を使えばいいか考えてしまうが、現状だと、やはりTwitterかブログになるのではないだろうか。
ホワイト社会が到来したが、幸いなことに、マクロで見たネットリテラシーは向上しており、局部の切り取りが問題になることはだいぶ減ってきた(火種になることはあるが)。であれば、短文で思いをしたためる(あるいは短文のみimp)にはリスクしかなく、その結論に至った背景情報がないと、正しく判定できず、その結論のみが評価対象になってしまう。これは私の指向性と相見えない。
実際、過去、当時バズっていたネットニュースを読み、その感想として「自殺をほのめかすだけのやつはかまってちゃんだ」といった、過去の自分を振り返って近視眼的な内容をTwitterで書いた。その結果、フォロワーの中に、ちょうど自殺をほのめかしていたユーザーがおり、その人から「そうだよね」というリプが届き、実際に、未遂してしまった。
私は、その人の投稿を見ていなかった。が、相互フォローだったその人からしたら、自分に向けられたと思い込み、事に至ってしまった。その人に直接聞いたわけではないが、私の投稿が何らかの影響を与えてしまったことは想像に難くなく、私の中でSNSとの向き合い方を見直さざるをえなかった体験をしている。それを認めてしまうことも、若い時分にはできず、その人には未だに謝罪はできていない(し、直後にフォローを外されていたし、今では名前も覚えていない。申し訳ないことをしたとこの場を借りて謝罪する)。
上記のエピソードのように、そもそも「ゆるくつながるSNS」はつながればつながるほど、リスクが増えていき、家族を持った今、失うもののリスクも大きいため、自分にはもう「何も書けない」場所になっている。
さしずめ、天気や季節のことくらいしか安心して書くことはもうできない。それをおして、何かを発信したいという意欲は、枯渇してしまった。これは子育て中でインプットがそもそも少なくアウトプットするものがないという問題もあるが。いずれ子育ては終わるので、そのときがまた来るかもしれない。それまで、今見をおいているコミュニティでの活動についてのみ、注力しようと思う。
なので、Twitterを見て「なんも書いてないな」と思っても、私はTwitterを「見ている」し、生きている。LINEやFacebook メッセンジャーで連絡を貰えれば、ちゃんと返信もする。ただし、あなた達が思っているほど今の自分はもう面白くないと思う。前から面白かったわけではないけど。