あかぎれが痛い

お腹が痛い人のブログです。Techネタや旅行ネタ中心に書いてます。

乳幼児育児中の親のQOLを上げる技術

こんにちは。

息子の退院日にコロナ発症したへっぽこな父親1年生です。

そんな話も早まもなく半年前になり、子育てがある生活も同じく半年続けてきたなかで、手をかけるところとかけないところを明瞭化し、省力化できるところは可能な限り省力化する方向で子育てしてきました。

この中で私の家族がたどり着いた答えは、親のQOLが高い状態は子供にも良い影響を与えるんじゃね?という説を考えるようになりました。

今の生活を将来振り返ることができるように文章にしておこうと思い、筆(もといHHKB)を取って(もとい叩いて)ます。

ここでいうQOLの定義

狭義のQOLは、WHOが定義している「病気の患者が、肉体的・精神的・社会的に満足がいく状態であること」とされていますが、ここではもっと一般化した「現在の生活が、肉体的・精神的・社会的に満足している状態であること」と定義します。

なぜ親のQOLが高い状態が子供にいいのか

一番わかりやすい例は、QOLが高いと小さなことでいちいちイライラしなくなります。乳幼児の育児は意思疎通のできない相手との理不尽バトルなので、自分のストレス受容度を最大化しておくことが大切になります。イライラを子供に向けてしまうのは人間失格ですが、パートナーにむけてしまうのもやはり良くないです。イライラを向けられた方が不用意に消耗し、ストレス受容度を低下させる要因になります。これは妻↔︎夫のどちらにも言えることなので、厳に慎むべきです。

(自分も両親が毎晩言い合いしている環境で育ったので、そういう親にはなりたくないな、という反面教師的なエゴもあります)

現在の生活リズム

登場人物が3人(+1匹)いるので、特に断りがない限り私視点です。

1日の始まりは、朝の6時に妻がベッドに戻ってくるところから始まります。 寝室の隣の部屋で息子が大体5時30分頃にお腹が空いてぐずり出し、その声で妻が目を覚まし、授乳&オムツ交換へ向かいます。ちなみに、自分は全く鳴き声やグズリ声に気づかないで寝てます(もちろん自分も気づいて起きることもありますが、この時間帯は妻にお願いして二度寝します)。

妻が授乳とオムツ交換が終わって寝室に二度寝しに戻ってくるのが大体6時〜7時の間で、その時の物音やベッドの衝撃で自分は目を覚まします。それでも寝ている場合は、Apple Watchのバイブレーションで7時に起床します。

起床後は、まずうさぎのお世話。ご飯をあげて、トイレを掃除。ゴミの日であれば、前日にある程度妻がまとめておいたゴミと、うさぎのトイレゴミ、オムツゴミをひとまとめにしてゴミ捨てへ。 戻ってきたら、洗濯機を回してから朝食をとります。朝食は好きなものを食べる習慣であることと、(子供が生まれる前から)起床時間が違うので、二人分作ることはしません。 朝ごはんを食べ終わる8時頃に身支度をして、それが終わる頃には妻が起床してくるので、自分と妻の分のコーヒーを淹れて、自分は在宅で仕事を開始します。これで大体9時前です。

日中は妻が色々と(洗濯物とか食事の用意とか子供の散歩とか洗い物とか風呂掃除を)やってくれて、自分の仕事終わりは大体18~19時。

妻はもともと料理が得意ではないので、基本的には仕事が終わってから自分が用意する、または妻の料理が仕掛かりであれば自分が引き継ぎ、妻は息子のお風呂の用意(タオルとか着替え準備)をしてもらいます。

食事の用意が19時までに完了している場合は、ご飯を先に食べ、未完の場合は先に息子を風呂に入れます。お風呂に入れる担当は、特に理由がなければ自分が入れてますが、食事の準備が未済であれば妻が入れたりとまちまちです。

息子が風呂から上がったら、風呂に入れていないほうが保湿などなどのケア。その後、息子の寝室で妻が授乳です。その流れで寝てくれるので、ベビーベッドに寝かして完了です。これが大体20時〜21時の間になり、そこから自分がもっぱら就寝する23時までがフリータイムで、この時間にうさぎの散歩(いわゆるへやんぽ)したり、Youtubeや録画したテレビを見たりしてます。加えて、息子のお風呂を食事の先にした場合は、この時間に食事です。

フリータイム中に妻はお皿を片付けて食洗機の電源オン、とか、翌日ゴミの日であれば必要最低限の家庭ゴミの回収をしてくれてます。

ちなみに最近は、ベッドに入ってから全くの畑違い(例えば地学とか物理学)の論文を読んだり、Youtubeの数学解説系動画を見ながら寝落ちするという入眠方法にハマってます(これ、よくよく考えると睡眠の質を下げてそう…)。

ちなみに息子は現時点では夜泣きをほとんどせずに、冒頭で書いた朝のぐずりまで寝てくれてます(良い子…)。

QOLを上げるポイント

だいぶ前置きが長くなりましたが、この生活リズムを手に入れるまでに気づいた育児中でもQOLを上げる手っ取り早い方法は、

  • 家事は費用対効果を考えて頑張りすぎない
  • 赤ちゃんにかまいすぎなくても良い状態にする
  • 寝れる時はちゃんと寝れる環境を作る

この3つでした。

家事と育児はどちらも、やろうとすればどこまでもできてしまいます。 ソフトウェア開発の現場でも、オーバーエンジニアリングという言葉があるように、際限なく実装するのではなく、予算や発生工数を加味してどこまでやるかを決めるということとなんら変わりません。 なので、ここは各家庭の価値観に合わせた対応が必要だと思いますが、家事は頑張りすぎない(しんどい時はスーパーの惣菜・コンビニ飯・デリバリーピザで良いじゃない、手が空いてる人ができることをやる、得意な人が得意なことをやる)、子育ても頑張りすぎない(甘え泣きかどうかの違いは判断できるレベルの育児スキルは身につけるとして、甘え泣きならかまいすぎない、その代わり時間がある時はちゃんと甘やかす)、これが現時点では私の家族に合っている方法だと感じています。

あとは、睡眠時間は削っちゃダメです。体調もすぐに悪くなるし、メンタルのコンディションにすぐ跳ねてきます(一時、育児3ヶ月くらいの時、某ゲームにハマってしまい睡眠時間3~4時間とかの生活を2週間送ったら体とメンタルが死んだ)。睡眠時間を削らざるを得ないなら、寝具をいいものに変えたり、ヤクルト1000を摂取したり、半身浴で体を温めるとか、寝るn時間前はディスプレイを見ないとか、そういう対策になるかとは思いますが、睡眠の質の向上の努力か睡眠時間の確保は絶対やったほうが良さそうでした。

QOL上げたアレコレ

もちろん、最初から前述のフローで回せていたわけではないですし、息子の成長に応じて生活リズムは変わっていくので今後も有効かはわかりませんが、QOLを上げた道具や考えをピックアップします。

1. Alfred cameraの導入

1日のスケジュールを見ておやっと思った人がいるかもしれませんが、うちでは自分と妻が同じ部屋で寝ていて、息子には別室で寝てもらってます。 これは子育て経験がある人は驚く人もいるのですが、というのも乳幼児はSIDSという「乳幼児突然死症候群」という原因不明の突然死が起こることが知られており、布団が口元にかかったことによる窒息といった原因が明らかなものから、本当に原因不明の突然死もあり、目を離して寝ることは一定のリスクがあります。 それでも別室で寝ているのには理由があります。最初は妻と息子が一緒に寝ていたのですが、布団の擦れ音のような、妻が立てるちょっとした物音で息子が目を覚ましてしまったため、妻は物音を立てないように寝息も押し殺しながら寝ることになり、睡眠の質が爆下がりしてしまいました。この結果、妻が日中は息子が泣いている時以外は寝ているという状態に。まず妻の睡眠時間を確保するという観点でいろいろとTryする中で、自分が息子と同じ部屋で寝るチャレンジもしましたが、本能なのか、遠くで泣いてる声でも妻は目は覚めてしまい、意味がありませんでした。

そこで、泣いてしまったら目が醒めるのはしょうがないので、泣いていない時は妻も子も熟睡できるようにするという目的にフォーカスを変えた結果、別室で寝るのがいいだろうという結論に。そのために利用したのが監視カメラでした。

といっても、ベビーモニターのような専用品だと割と高額で、効果が出るかわからないものに出せる額ではなかったので、Alfred cameraというスマホを監視カメラにするアプリを導入しました。ただの監視カメラだと映像のみですが、このアプリは音も確認できるのが今回のユースケースにマッチしていてよかったです。しかも、アプリの起動時に広告が出ることと、ハイビジョン画質で映像を確認できないことが許容できれば無料で利用できるため、お試しにはうってつけでした。自分が以前使っていた水没してFace ID が利用できなくなった iPhone X が転がっていたので、それをカメラとして子供部屋に設置し、ビューワーは共有のiPadを使って、日中はリビングで、夜は寝室で、映像&音を確認しながら寝るという体制に変更。この結果、息子は夜に起きることが激減し、妻も熟睡できるようになり、生活の質は爆上がりしました。

ベビーベッドには温度計も設置していたのですが、この値がAlfred camera経由で、ハイビジョン画質でなくてもギリギリ読めたということも大きく、定期的な確認はiPadで行えたために息子を起こす必要もなく、温度が下がっているようであれば暖房の設定温度を変更しに行けるという点も非常にメリットがありました。この「温度計の値がギリギリ読めた」というところをクリアしたくなったため、今は年契約で課金して利用しています。外出中のうさぎ監視カメラとしても利用できることにも気づいたので、餌がなくなってるかカメラで確認できるので、心配で早く帰る必要もなくなり、土日の活動時間も延長することができました。

apps.apple.com

2. ベビーセンサーの導入

Alfred cameraで息子の様子や部屋の温度はわかるようになりましたが、もし夜中に突然死が起こっていたとしても監視カメラではそれを検出できません。そのため、監視カメラだけでなく、異常を通知する仕組みも必要です。そこで利用したのが、SENSE-U ベビーセンサーです。bluetoothスマートデバイスと接続することで、体位(うつ伏せ寝になっていないか)、体動、おおよその体温を常時確認でき、異常な状態(うつ伏せ状態が1分続いている、体温の急激な上昇・下降、閾値を超えた体温)になると接続しているデバイス側の音で教えてくれます。よって、これで別室にいても接続しているデバイスが手元にあれば、異常を即時検出できます。これにより、睡眠中にAlfred cameraは音を消して、SENSE-Uアプリを起動しておけば良くなり、さらに睡眠の質が向上しました。また、日中も別室に寝かせていても、精神的な負荷(定期的に確認に行かなきゃ…とかそういうやつ)から解放されました。この結果、目の前の家事や仕事に集中できるようになったため、結果的に息子に対して精神的に余裕のある状態で接することができるようになりました。

3. 特別じゃない日のデリバリーピザ

在宅勤務で会社の理解があり残業を可能な限りしないようにしてはいつつも、残業が必ず発生しないわけではないですし、家事が比較的得意とはいえ、冷蔵庫の在庫管理に失敗して作れるレシピがなんもない日だってありますよ。。。そんな日は、もうピザーラとかピザハットとかドミノとかでピザ注文しました。ケチケチせず食べたいものを食べたいだけ。 失敗を札束でカバーしてるだけなんですが、私たち夫婦はどちらも昭和生まれなので、やっぱりピザを取るって、なんか特別なんですよね、パーティ感?深夜残業してたらマネージャーが会社にピザ取ってくれたときのような高揚感?チーム感?がでるんですよ。ピザって不思議な食べ物ですね。

ちなみにべつに使えるならピザじゃなくてUber Eatsとかでもいいんじゃないですかね。うちは一応対応エリアですが、坂がきついエリアということもあって運んでくれる人が恒常的に少なくチップが必須だったりするので、結果的にピザの方が安上がりです、くそが。

4. 定期的な実家訪問

孫の顔見せろやと言われ続けたので、積極的に見せに行きます。そうすると、抱っこしてくれる人がたくさんいるので、結果的に自分達夫婦は楽できます。親との関係性は良好にしておくと、こういう時に効いてきます(毒親でも仲良くしとけとは言わない)。 義理の母も、仙台〜大宮(埼玉県民なので)はやまびこなら往復5,500円ぐらいで行けることに気づいたようで、もっと頻繁に遊びに行きたいと言ってくれるようになりました。やったね。自分が出張とかで数日家を空ける時は来てもらうようにお願いしてます。こういうお願いができるという安心感自体がQOLを上げます。自分がなんとかしなきゃ理論は基本的にKKD(気合い・経験・度胸)なので、たまにならなんとかなるかもしれませんが、持続可能性が非常に低いので、QOLを下げる原因になります。

(なんか読み返してたらフリーライダーみたいな印象になってしまいましたが、そんなことはない。。。と信じたい)

5. 地方都市移住

4 とも繋がりますが、自分の親を気軽に頼れること・車を(東京よりは)気軽に保有できるのは、仙台に引っ越してきて本当に助かったーと思うポイントです。妻の実家なら電車で行けないこともなかったでしょうが、もしまだ三鷹に住んでたらベビーカーで片道1.5時間を電車移動はだいぶきつかっただろうなー。。。やっぱり子供いるとお出かけ時は荷物が増えますし、見えないように授乳できるしトランク上手に使えばオムツも変えられるので、車は何かと便利で良いです。(東京から絶対に離れたくないマンや車不要論の方には参考にならず申し訳ないです)

まとめ

最後に免責事項みたいなことを書きますが、子供がいることがQOLを下げているというわけではありません。実際、息子の日々の成長を感じるたびに癒されますし、それ自体がQOLを上げていると思っています。

子供の誕生以外でも、転職や結婚などのいろいろなことが人生の中では発生し、その度に自分の人生にとってなにが大事なのかという価値観やその指標はちょっとずつ変化します。もちろん変化しない人もいると思いますが、そういう人はいま自分が何で日々の生活に満足しているのか・何に不満を持っているのかはわかっていると思うので横に置いておくとして、子育て中かどうかはさておき、QOLを上げるには自分がどのような人生を歩みたいのかを軸に考えて、何をしたらQOLを上げられそうか、そのために何が必要かを常に考え続ける姿勢が、QOLの高い人生を過ごすためには大事なんじゃないでしょうか。