あかぎれが痛い

お腹が痛い人のブログです。Techネタや旅行ネタ中心に書いてます。

今年やりたいこと2024

買って良かったものはまとめてたけど、そういえばやりたいことってまとめてなかったなぁと思ったので。

1. 県外へ旅行

会社の出張のついででもいいので県外旅行したい。

割とこれまでは出張を繋いで泊まりがけの旅行をしていたが、ここ最近はもっぱら、日帰りになっている。嫁からは泊まってきてもいいと言われても、じゃあ毎朝やってる保育園の送り迎えを嫁にやらせられたら、と考えると、なかなか踏ん切りがつかない。妻の運転スキルは、車が廃車になるだけならいいが、親子共に死んでしまうのではないかという思いが頭をよぎるレベルなので、そうなると金曜日が出張に重なった時とか、覚悟を決めて前々からホテルに予約を取っておくとかになる。

が、それも難しい。半年間子供を保育園に通わせてわかったことは、全く病気をもらってこないタイミングなどないということがわかった。となると、ドタキャンがOKなところに限定される。そんな都合のよい宿泊先はなかなかないので、やはり難しい。

本気で行くなら、嫁に平日どこか休んでもらって保育園もなしにした上で、自分だけどこかへ旅行するという選択肢になるのだが、字面だけ見るとなるほどなかなかのクズ親である。

2. 体重 60kg を超える

なかなか太れないのがここ10年来の悩み。社会人1年生の時は 64kg くらいあった。新卒で入社した会社で体を壊して以来、54~57kg を行ったり来たり。体壊したことと関係があるが、ホエイ系のプロテインを試してもお腹を下してしまう体質なので、チート的な手法は使えない。そもそも、食べる量が少ないが、無理して食べるとやっぱりお腹を下してしまって一向に体が大きくならない。仙台に引っ越してきた直後は、ラッシュ通勤に対する疲弊からくるメンタル的な問題が改善された(てか仙台への引越しが決まるまでの数年間はずっとお腹の心配ばかりしていた典型的なIBSだった)ので一時期 58kg ぐらいまで増えたが、60kg を超えるまで至らず。

3. 軽く登山を再開する

2 ともかぶるのだが、登山のようなハードな運動からの高タンパクな食事が一番太れていたと痛感。こんなもやしでも、登山後は体重が2~3kg 落ちるので、その分の超回復で筋肉が大きくなる効果は絶大っぽい。脂肪を貯めることができないのであれば、筋肉で大きくなるしかない。

今は子供が小さいので、1日家を空けることに対する心理的ハードルと、遭難時のリスクが自分の中にあるリスク許容度判定を超えているためお休みしていたが、ピークまで片道1時間くらいの軽い山行なら低リスクだし、外部要因で自分のやりたいことを押さえ込む状況はやめた方が、体調的にもメンタル的にも有効な気がしてきた。

4. カメラ活動も再開する

これは 3 に同じ。日々の活動圏内であればすぐにでも再開できる気もするが、子連れだと難しい気もする。が、歩くことを覚えた子供と一緒にカメラ活動する方が危険な気もするので、ベビーカーに入っててもらうことが定常位の今の方がむしろ動きやすいか。

5. 知り合いを増やす

ここ数年間、自分の素を曝け出せる相手はどんどん減ってきた。曝け出せる相手は減っているわけではなく、そういう人と話す機会が減って、自分の気持ちにある程度蓋をしないといけない人と話すことが増えた、というのが正しい。仙台に引っ越してきたことで、SNSを見る頻度は増えると思っていたが、むしろ減っている。SNS自体が劣化しているかもしれないが、それよりも、自分が、SNSのノリについていけなくなっている。ツイッタラーの総ひろゆき化とでも言えばいいのだろうか。正直見るに耐えない。ここ最近はもっぱら、Youtuberのイズムに触れたり、そのイズムに共感しているその場限りのコメ欄での関係性作りばかりになって、余計、自分の価値観に相容れない人とのコミュニケーションがしんどくなってきている。これはある種のコンフォートゾーンに入ってしまった状況かもしれない。

ということで、なんでもいいので、一人ではできないなにか(対戦相手がいるゲームやスポーツとか)をやるためのコミュニティに身を置いてもいいかもしれない。エンジニア界隈の勉強会でもいいが、仙台は良くも悪くも同じ顔ぶれなので、新しい空気に触れるという課題感は解消できない(新しい技術に触れられるという知的好奇心は満たされるので、こちらも同様に参加はしていきたいが。。。)

6. ADS-B レシーバの設置

東京に住んでいるときからやりたかったことで、ダラダラと今まで来てしまったのですが、Raspberry pi をおもちゃにしてなにかやりたい欲は今もあるので、家でできることでもあり、いい加減着手しようと思います。

感想

てか、書いてて思ったが、俯瞰してこれらのやりたいことを見ると、子供がいることが自分のやりたいことを阻害しているように見えてしまった。あと数年も辛抱すれば、子供と一緒にできることばかりだと思うので、自分の中ではそこまでネガティブには思っていないのだが。

今年買って良かったもの2023

こんにちは。

今年買ったものを振り返ると、そのほとんどが子育てのための道具で、自分のための投資的な買い物はほぼしていなかったみたいです。

そうはいいつつもでかい買い物はしていて、車を乗り換えました。前に「乗り換えないことにした」エントリを書いた後、結局レヴォーグに乗り換えました。

akagire.hatenablog.com

趣味性はありつつ子育てする上で容量を増やしたいという目的を達成できる車の中で、予算と嗜好性に合うクルマを選んだ結果です。

ただ、買って満足だったか?と言われると、不満に思うのは燃費ぐらいで、概ねポジティブという前置きはしつつも、ゴルフの方が良かったと感じる点の方が多い、というのが正直なところで、やや残念。。乗り換え後に長距離ドライブができていないこともあり、まだ測りかねている印象もあるので、評価は保留です。別途なんか書こうかなと思います。

iPhone15Pro

www.apple.com

3 年ぶりに更新しました。 12Pro からの買い替えのため、カメラがより出っ張りましたが、カメラの画質は順当進化といった感じ。12 Pro と比較するとやや軽くなったことと、平時は裸族運用に移行したため、手への負担や馴染みは格段に良くなった印象です。ケーブルも USB-C になり、東京出張時の荷物が減ったのも非常に嬉しいです。

ミュートトグルのショートカットボタン化もポジティブで、最初はデフォルトのミュートのオンオフで設定していましたが、ショートカットの起動をアサインしています。ショートカットで呼び出されるのはリストメニューで、その中にはミュートのオンオフ・Webサイトの読み上げ・AirPodsと接続などを入れていて、これがかなり便利です。

ただ、ベゼルが狭くなった副作用として、片手持ちをすると、親指の付け根が画面に触れることによる意図しないタイプやタップが行われることが増え、ややストレスに感じます。

ChatGPTへの課金

openai.com

画像入出力を試してみたくで課金した後、そのままにしていたのですが、結果的にはアイデアの壁打ち相手やちょっとしたタスクのアシスタントをやってもらえてます。

気負うことなく質問できる良き同僚・秘書を得たという感覚そのものが、自分のストレスをかなり下げてくれています。

こうも便利だと、やっぱり Chat GPT でなんか作ってみたい気持ちが沸々と湧いてきますね。

タカラトミーの株

www.takaratomy.co.jp

株主優待で年に1回トミカがもらえるので、それ目的で年始の時期に購入したのですが、その後は株価が順調に推移し、嬉しい誤算です。

子供がトミカを扱える3歳になった頃には、保有トミカも増えてるし、公式ECサイトの割引券も優待内容に含まれるため、プラレールとかを買うのに良さそうです(流石にレールはハードオフの中古を買おうかなとは思ってますが…)。

子供用品関連

今年は自分に対しての投資はこんなもので、子供向けのアイテムが多かった印象です。その中でも良かったものはこちら。

パンパース夜用オムツ

www.jp.pampers.com

10ヶ月くらいから、普通のオムツで寝かしつけると、朝にはおしっこの吸水容量を超えてしまい、肌着やシーツまで貫通していることが増え、かわいそうで導入。20時就寝から6時起床までの10時間をしっかりキープしてくれています。それでもたまに肌着は濡れてますが…こればっかりは睡眠時の姿勢やおしっこの量に依存するので、100%防げるものではないですね。。。

Alfred Camera (継続)

akagire.hatenablog.com

去年の買って良かったものにも入れてますが、監視カメラアプリです。ベビーカメラとして使っています。

お出かけ時のペットカメラとしても利用できるので、睡眠時・お出かけ時に得られる安心感が高く、QOLを上げてくれているので、今年もあえてランクインさせました。

カメラとして利用していた iPhone X のバッテリーが膨張してしまったので、代替としてメルカリで中古の Android(Xiaomi 9T) を7000円弱で購入して差し替えました。

これは余談ですが、バッテリーが死んだ iPhone X を廃棄しようと近所のケーズデンキに行ったら「二束三文かもですが、値段はつくと思うので」と「にこスマ」というサービスを紹介いただき、そこに買取を出したところ、なんと1.4万円の買取となりました!結果、7000円のプラスになってます。

まとめ

去年や一昨年と比べると、自分に対する挑戦的な買い物は減って、子育てを如何に楽にするか・負荷を下げるかという観点で購買を行なった1年でした。

独り身だったり子供のいなかった時期の生活では、自分の時間を学習や余暇に使えた(言い方を変えれば、身を粉にする覚悟さえあれば仕事も趣味もなんとかなった、さらに突っ込んだ言い方をすれば生活を一時的に捨てる事ができた)のですが、子育てをしている一介の父であるという大前提が自分のアイデンティティに加わったということで、その選択肢は取れない(取ってはいけない)ことになり、人生観が変化し、そのことがお金の使い方にも反映されていることを感じています。

来年も似たような結果になりそうですし、自分自身、子育てを楽しいと感じているので、それでいいかなと思っています。同僚や友人からは「つまらないやつになった」と思われてそうですが、それで一向に構わないとも思っています。

▶ 【PR】はてなブログ 「AIタイトルアシスト」リリース記念 特別お題キャンペーン
お題と新機能「AIタイトルアシスト」についてはこちら!
by はてなブログ

買ってよかった2023

仙台に移住して5年が経ち、子供ができて見えて来たこともあるので、少し振り返る

仙台に引っ越して来た直後にこのエントリーを書いてからそろそろ5年が経つ。子供もできて1年経ち、見える世界が変わってきたので、改めて仙台移住してどうだったかや、率直な感想をもう一度書き連ねようかと思った。

akagire.hatenablog.com

総評

仙台や宮城に対する解像度が上がってきて、ネガティブな部分も見えてきたことは確かだが、トータルで見ても引っ越してきて良かった と心から言える。

その前にお前誰だよという方向けに自分のスペックも置いておくとこんな感じ。

  • 30代後半のおっさん既婚
  • 妻も30代後半
  • 1歳の♂子育て中
  • 東京に10年住んでた
  • 実家は山形
  • 仕事はフルリモのWeb系の開発者
  • 月1ペースで東京出張あり
  • 乗り物全般が好きだけど車とかバイクでゴリゴリ遊ぶとかはやってない
  • 旅行・キャンプ・山登り・カメラ趣味ありだがもう少し子供が大きくなるまで自重中
  • 持病持ちでトイレが近い

どの辺がネガティブなのか?

まず前提を書いておくと、自分の期待値とのズレがどれぐらいあったかを書くので、人によっては必ずしもそうは感じないかもしれないという点には気をつけてほしい。

1.交通の利便性

地下鉄沿線に住んでいれば全然問題ないぜー!と思っていたが、やはり住み慣れてくるとそうでもないなとは思ってしまった。

一応擁護もしておくと、地下鉄や電車で行けるところだけで生活することは全然可能だし、自分は東京にも「意外と便利じゃないな」という感想を持っていたので、どこに住んでもそう感じる性格(自力で移動できる手段が欲しい人種)なのかもしれない。

仙台の主要な観光地。。。例えば松島とかであれば線路沿いということもありクルマがなくても問題はないが、ややニッチな観光地への便は良いとは言えない。例えば三角油揚げで有名な定義山という場所があるが、そこに行くには仙台駅から2時間バスを乗り通す必要がある(ようにGoogle Mapに案内される)。車だったら仙台駅からでも1時間ちょっとで行けてしまう(さくらんぼ狩りシーズンなど、山形方面の交通量が多い時は1時間以上かかることもあるが、その時はバスだとさらに時間がかかることになる)。

交通の便が地方都市の中では整備されていて恵まれている方ではあるが、やっぱり地方都市であり、仙台バイパスにはロードサイド店舗が立ち並んでいて、クルマ文化が根付いている。府中〜八王子あたりをドライブしている時とあまり変わり映えはしない。

幸い、公共交通機関で行けるディーラーや中古車店、自動車学校はたくさんあるので、仙台に引っ越してくることを検討している場合、以下の条件に当てはまるならば急いで車や免許の手配をする必要はないだろう。

  1. 南は名取・北は泉・西は塩釜・東は愛子の範囲内の駅まで徒歩15分圏内に住む
  2. 観光に興味がない、または頻度が多くない
  3. 街歩きが好きで当分仙台駅近辺で満足できそう

もちろん、不便だなと思うかどうかは各自の要求水準・健康状態・家族構成によって異なるので、あくまで参考程度にしてほしい。

2.物価

これは仙台に限らず、おそらくどこの地方都市も同じであり、首都圏にしか住んだことのない人から誤解されるが、スーパーの物価はむしろ東京の方が安い。流通する量が多ければ多いほどコストが下がるので、見逃されている不都合な真実かと思う。

だが待ってほしい。だれが「お店はスーパーしかない」といつ言った…?

そう、スーパー以外の選択肢に目を向ければ話は変わってくる。要は産直・道の駅・行商がやってる露店を上手に活用すると、かなり安く手に入る。

季節のものしか置いていないので、物足りなさを感じることもあるかもしれないが、むしろ季節のものが安くて美味しいので、利用しない手はない。

そして家賃に関しては、上杉界隈、仙台駅近辺、西公園界隈を除けばかなり安い。もちろん、車を買うことになればその分が上乗せされるので、お得に感じるかはそれぞれのライフスタイルや思考性による。(通勤が苦じゃないなら東京だってやや辺鄙な場所に居を構えればそれなりに家賃は安いはずなので。自分にはそれが無理だったし、車を所有したかったので、概ね満足している)。

3.流通

要は、東京では手軽に手に入ったのに仙台では手軽には手に入らなくなったものが少なからずある、というもの。オンラインショップがあればその壁はない一方で、体験を買うものや、オンライン展開していない商品の入手はやはり難しい。飲食店についても、個人経営だったり首都圏だけで展開するチェーン店の商品を利用することはやはり難しい。 アーリーアダプター気質なのでぐぬぬとなることがないわけではないが、ご当地に目を向ければ仙台だけで展開するチェーン店とか個人経営のお店はあるので、SNSで話題のお店を利用したいという欲よりも今住んでいる家の近くのお店を開拓したいという欲求が上回っているので、これも困っていない。

4. コミュニティ

これも流通と同じで、どうしても仙台のコミュニティでは得られない人と情報は存在する。オンラインコミュニティ(ここで指しているのは「IT系の勉強会」)がコロナ禍で非常に発達したおかげで、自宅で夕飯の支度をしながら情報を得ることができるようになったが、今年の夏前から、オフライン勉強会も増えてきており、やや情報の非対称性が進んだ印象を持つ。こが唯一代替案のない課題かもしれない。 そもそも、コミュニティは人が集まれば集まるほど発展するので、これについて東京と比較するのはかなり厳しい。 実際、自宅で夕飯の支度をしながら参加する勉強会は、知識のインプットは得られるが、人とのつながりは得ることが難しいので、本来の意味でのコミュニティ活動は、そのような向き合い方では元から満足いく結果にはならないのだが。。。

これも擁護しておくと、仙台のITコミュニティによる勉強会もそこそこ活発であり、フルリモの会社が増えたことで固定化しがちだったメンツも、新しい風が入ってきている印象もあり、今後に注目したい。

唐突に宣伝もしておくと、自分も仙台のフロントエンド勉強会コミュニティと、Ruby勉強会コミュニティの運営に関わっているので、注目するだけでなく盛り上がるように協力していきたい。それぞれの運営メンバーへ配慮もしておくと、子供が産まれてからは活動に積極的に関われていないため申し訳なく思っている。。。

子供ができて見えてきた仙台のいいところ・悪いところ

子供の話が出たので、5年前に感じたいいところ・悪いところのアップデートは切り上げて、以前のエントリでは触れていなかった「子育てのしやすさ」についても触れていければと思う。

なお、別の自治体で子育てをしていないので相対的な判断は難しく、個人的にどう感じたか、という観点で記述している点に留意してほしい。

いいところ

1.自治体からのサポートは必要十分だった

自分が住んでいる太白区では、妻の出産後から様々なサポートが受けられた。 例えば、初産の母を対象とした離乳食セミナーといった子育て関連から、保育園の入園の手続きについては、申し込み用紙が紙での提出が必要ではあったが、提出後に希望保育園の追加や優先度変更などは電話口でも可能など、柔軟に対応していただけた。

www.city.sendai.jp

毎月の夜間急患外来については毎月配布される市報に掲載されており、地下鉄各駅で入手可能なほか、市のホームページから参照もできた。

www.city.sendai.jp

急なワンオペでの買い物などについても、のびすくという施設が各区にあり、保育園がお休みの日でも安心して利用できそうだった(今のところ、利用したことはない)。

www.nobisuku-sendai.jp

2.今の生活圏・生活時間で接するコミュニティで子供に対する攻撃的な人間に遭遇していない

脱東京の目的の一つであった安全保障だが、今のところ狙い通りだった。妻曰く、一人で子供を連れてバスに乗っていても嫌な気分になるようなことはなく、むしろ高齢者から席を譲ろうとされてむしろ恐縮してしまった、という話を頻繁に聞いている。 今住んでいるマンションでも、あいさつを無視する人に遭遇することはあるが、基本的に子供を連れている時はみな優しい声をかけてくれるし、自然と小さい子供を持つ家庭感のつながりが発生しているが、それも過剰ではなく、程よいというか、エントランスでの情報共有程度なので、心地よい。これはまだ子供が小さいからかもしれないし、今後も様子を見ていきたいし、仲良くなれそうであれば拒絶する理由もないので、流れに身を委ねていきたい。

逆に、こういうニュース https://www.j-cast.com/2023/11/08472568.html を見ると胸が傷む 。この件も、最終的には、まだまだ東京の民度も捨てたものではないと感じるが、そもそもこういう騒ぎに巻き込まれるだけで不快であり迷惑なので、本当に被害者には申し訳ないが、脱東京して良かったと感じるいっときでもある。一方弁明させてもらうと、自分たちも東京に頻繁にいくのでいつか嫌な目に遭うかもしれないという覚悟もあり、防衛手段としてこのような情報も目に入れておかなければと感じており、シャーデンフロイデを感じるために情報収集しているわけではないことは明言させてほしい。

というのも、節名を長々しく「今の生活圏・生活時間で接するコミュニティ」と付けた理由はここにあり、仙台でも似たような事例は存在している https://kahoku.news/articles/20231003khn000030.html 。なので、全くないわけでないが、自分が住んでいる場所の近辺では、安全性はありそうだ、というに留める。

3.結果的に保育園に入れた

実は宮城県は、待機児童数が2021年度で8位だ。

statja.com

そして、宮城県の最新の統計 https://www.pref.miyagi.jp/documents/15921/r5taikijidou_kosodate.pdf によると、待機児童数が最も多いのは多賀城市であり、仙台市は 0 となっている。

www.city.sendai.jp

じゃあ仙台市の赤ちゃんはすんなりと保育園に入れるのかというとそうではなく、「家から車で30分走らせた保育園に入園させることができるのに希望がだされてない…せや、家の近くに認可外保育所がある家とか家の近所の保育園が開くの待ってるのは贅沢な判断ということにして待機児童から除外したろw」という計算方法であり、実質的な生活を送る上で参考になるような意味のある数字にはなっていない。

newsdig.tbs.co.jp

そしてこの状態は仙台に限らない。

www.tokyo-np.co.jp

なので、区役所の子育てに関する相談の窓口になっている方からは「1歳で希望を出す場合はまず入れません。本気で復帰したいのであれば0歳で入園希望出してください」と、はっきり言われた。これは保活で回ったすべての保育園でも同じコメントをもらった。理由は単純で、0歳と1歳の募集枠が等しい場合、0歳から預かっている子の枠がそのまま1歳にスライドするため、1歳から応募されても受け入れることはできない、そして1歳から追加で募集する余裕はどの保育園にもないからだ。1歳からの増枠が存在する保育園もないわけではないが、そのためには 1. 保育施設に収容可能な余裕があること、2. 4月の時点で「児童福祉施設最低基準」 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1006-7e_0005.pdf を満たすための保育士が確保できることが確実であること、のどちらも満たすか、たまたま転園する子がいることが確定しているか、に限られてくるのでまぁ難しいだろう(特定を避けるためぼかすが、うちの子供を預けている保育園も上記のうち片方の条件を満たせずに増枠には至っていないようだ)。

うちも、本当は1歳までは保育園に入れず、短い赤ちゃん期間を大切にしようと考えていたのだが、最終的には、6ヶ月を過ぎた頃から保活を始めて、7ヶ月目に応募して、第一希望の保育園で入園が決まり、9ヶ月で妻は時短で復職することとなった。

正直なところ、当初はこの判断を2つの理由で後悔していた。ひとつめは子供との時間が奪われたように感じたこと、もうひとつはこんな小さい子を保育園に預けてしまって良かったのだろうかという判断に対する不安だった。

が、これはすぐに考え方を改めることになった。

まず一つ目が、入園が決まった保育園の募集枠が、ちょうど応募した月に増えたものであること、二つ目は、4月や10月といった応募が集中する月での申し込みではないにも関わらず、その増えた枠全てがうちの子の入園と同時に消えたことだ。

そしてその枠はいまだに復活していない。つまり、このタイミングで応募していなかった場合、未だ保育園を探し続けていた可能性が非常に高い。今そう考えると、ゾッとする。

そして、3つ目が、他の家庭の子供と子が接することで、成長曲線の変化量が明らかに増加したこと、そして4つ目は子育てに関する相談ができる相手が親以外にできたことも、結果的に早いうちに預けて良かったと感じた理由になる。

長ったらしく書いたが、保育園や区役所の担当者から言われた「本気で保育園に入れたいのであれば0歳から入園希望を出して」はガチなので、参考になれば幸いだ。

横道に逸れるが、こども園はどうなのか?ということだが、いいと思う。1歳まで入れる場所がなかった場合はこども園も申し込む予定ではいた。ただし、元幼稚園であることが多いので、考え方や施設の良さが際立っていたとしても、平日休日関係なく保護者が参加するイベントが開かれる可能性があるので、それを許容できる必要がある。

そしてもう一つの選択肢である認可外保育園については、判断できなかった。というのも、認可外保育園への見学アポ自体は取っていたのだが、予定日前に認定保育園への入園が内定したため、見学をキャンセルしてしまった。なお、あまり大きな声で言いたくないが、うちの世帯収入の場合、認可保育の施設利用料よりも、通園可能な認可外保育の利用料の方が安価になることが明白だったため、内々定連絡が来た時は割と悩んだが、床面積の広さや園庭の有無という部分で判断して、認可外保育園の見学予定をキャンセルし、認定保育園への入園を決めた。

4.医療費が世帯年収に関わらず無償

これは今年の2023年4月から適用になった。非常に助かる。

www.city.sendai.jp

ちなみに子供の最初で最後の自費診療(といっても保険適用で3割負担だったが)の際に、ちょうど会社の保険が切り替わったタイミングだったため、妻が前の保険証を間違えて使ってしまい、現在精算処理であたふたしている。。

悪いところ

1.教育コストが地方都市の割にかかりそう

教育に関しては聖域的な側面があり、住んでみたり、実際に自分が体験したり、子育てを通しての経験談を聞くことでしか判断できないので、ここに書いてあることも正しいとは限らないのだが、あくまで自分が聞き及んだ内容を書いておく。

そもそも、地元ではない街にある学校のカーストを知ることが割と困難なので、判断するには入学難易度、つまり偏差値を判断にするしかない(もちろん知り合いからの話も大いに参考になる)。そのためには、みんなの高校情報というサイトが役にたつ。

www.minkou.jp

この、宮城県情報を参照することになる。

www.minkou.jp

これを見ると、宮城で最も偏差値の高い高校は仙台二高の72(!)だった。あとはざーっと眺めていくと、なんか偏差値50近辺が少ない気が… ということで、偏差値一覧から仙台市の学校だけ抜き出して5の倍数別で三捨七入・八捨二入で丸めてにヒストグラムをとった。

みんなの学校情報のデータを元に @seal2501 が作成

結果、一応50にピークが来たが、トップが72なのでロングテール感がすごい。仙台の公立校で中央値を取ったら56だったが、どこの地域も工業系は不当に低く出てしまうことを鑑みると、偏差値60くらいでないと公立には入れなさそうとなる(※一応補足すると、学校別の偏差値をとったところで在校生徒数のデータが加味されていないので、個人の成績を判断するには誤った統計情報の使い方になっている点に留意したい、あくまで参考として使ってる)。 なるほど、「ナンバー高(仙台一高、仙台二高、宮城一高、二華高を指す ))対策!」と銘打った塾が目に留まるわけである。

そして、仙台市内の私立校の中央値も47であり、上を見ればウルスラが67という恐ろしく高い偏差値になっている。つまり、滑り止めとして偏差値が高い私立校が複数存在する構図になっているものと思われる。(ちなみにこの話を宮城県民にすると大体必ず「え、あのウルスラが難関高?」とびっくりするので、以前はそうでもなかったのかもしれない)。

となると当然、日々のテストでは平均80点を取って貰う必要があるのだが、自分自身がそこまで頭が良かったわけではない為、それがいかに困難な課題なのかは容易に想像できる。日々学校でちゃんと勉強するのは本人の器量だけでなく交友関係も影響する。だからといってそこに親が口出しするのはモラルに反する。と考えると、いざ受験で頑張りたいという気持ちになった時に子供を支援してやれるように、教育費は高めに見ておく必要がありそう。 親のエゴ丸出しにはなるが、小さいうちからそういうマインドになるような言動や行動を、親が模範になるような行動をして、興味を持つような機会をつくっていくしかないかもしれない。となれば、必然的に教育コストが高くなる、つまり、すでに教育コストがかかり始めていることを意識した方がいいのかもしれない。

2.小児科が足りない

これも仙台特有の問題ではないかもしれない。全国的に減っている https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000584472.pdf という話は聞いている。つい先日も、お世話になっていた病院の小児科医の先生が体調を崩したとかで、小児科の規模を大幅に縮小してしまい、非常に困った。幸い、家の近所にまだ別の子供を見てくれる病院がいくつかあるが、大体そういうところは非常に混んでいる。ちょうど先日子供が高熱を出してしまい、病院の受付開始時間に整理券を発行したところ、驚異の260分待ちだった。さわやかもびっくり。こうなると、リモートワークで子供の様子を見ながらだましだまし仕事するのも面倒になる。来院時間指定ではなくあくまでキューイングなので、ノーショーで繰り上がったり、難しい症状の方の診療がはいって長引き後ろ倒しも発生する。一応、受付10分前に電話がかかってくるのだが、そのタイミングで大切なミーティングでも入っていたら、と考えると、心理的な負担はかなり高い。

まとめ

と、取り止めもなく書いたが、これも概ね不満よりも心地よさの方が上回っており、概ね満足しているという状況は変わらない。 保育園に入れていなかったらまた印象は異なるかもしれないが、もし仙台に子連れで引っ越してくるとか、子供を持つ予定があり仙台への移住を検討しているなら、住むエリアは吟味した方が良さそうだ。あと、市の情報をしっかり取りにいくこと、市や区役所の担当窓口を使い倒すことも忘れずに。

その他、仙台について解像度が上がってきたこと

特記するほどのネタではないが、仙台に引っ越してきて、最初は感じなかったけど最近感じてきていること書き出しておこうと思う。大きなネガティブにはならないが、知っておいた方がいいかな、レベルの小ネタ。

1.クルマの運転が荒い

ノーウィンカーターン、車間距離不保持、赤信号無視に何度か遭遇している。それと、渋滞時の合流の難易度が非常に高い、具体的には、合流させてくれないのでグイグイ行くことになり、結果的に相手も嫌な思いをしているのは想像に難くなく、負のループだなぁとは思う。なので、自分はどんどん合流させる正のループが生まれる、感謝をちゃんと伝える運転を心がけてはいるが、波及効果は幾許も無いだろう。。。 あと、クルマで長町のモールに行くと、車種は書かないけどみんなが想像するようなミニバンがマジで運転が荒かったり挙動が不審なので、近づかないようにしている。東京よりひどいかもしれないし、今は東京も酷いかもしれない。ここは相対的な判断しかできないので、これ以上の言及は避ける。

2.公共交通機関の未来が心配

もうずっと赤字。早々に廃線やバス転換みたいな話はないだろうが、駅から近いというのが今住んでるマンションの購入理由なので、万が一地下鉄がなくなったらマージで困る。それでいて、人口のボリュームゾーンである高齢者層には敬老乗車証を配布し、定価の10%で乗れるようにしているとマンションの方から聞いて目ん玉が飛び出た。その方も、申し訳なくなるとおっしゃっているほど分厚い社会保障だと思う。 このエントリの下書きをしている最中に、来年2024年度から25%負担に増やす方向が示されたが、個人的にはそれでも安すぎる気はする。

www3.nhk.or.jp

ただ、制度のあらましとしては、高齢者の社会参加を促すという目的があり、また裏の目的にはなるだろうが、高齢者のモーダルシフトを促し、交通事故のリスクを下げるという効果も期待できるだけに、難しい判断が迫られていると思う。

これも仙台に限らずっぽいので、鉄坊主氏の話を聞くのが早い。

youtu.be

3. 仙台の足立区相当のエリアは××

大きな声で話すことではないので、わざわざ文字には残さない。

4. 毎月みたいに都心部でイベントがあり、付随して交通規制がある

住んでるエリアや目的によっては、交通規制がしんどいです。これも投函されるお知らせや市報を確認することが重要。

Gist のお引越し先を探している

これまで技術系のメモとかは Qiita に残してきていたが、Qiita の凋落と Zenn の勃興を見て、技術系のメモをそのようなメディアに頼るとお引越しリスクが伴うということや、本質的に自分を助けるための外部記憶として使いたかったのにimpやlike数を気にしてしまうという人間の性から離れたいと思い、メモは Mac のメモアプリに入れていく運用に落ち着いた。

が、コードブロック非対応なことや、見られても構わない情報が誰の目にも止まらないメモを取り続けることの生産性のなさも気になっていた。 (というか、検索したら引っかかってもらったほうが同じハマりをしている人の助けになる。。。ひいては LLm の教師データになりうるので、それを非公開化していることへの罪悪感)

そんなときに vscode拡張機能である GIST に出会って、色々なメモを Gist 上で管理するようになった。

qiita.com

結果、技術系のメモ以外も Gist にバカスカ突っ込んでいたわけだが、その結果 vscode 環境以外からもメモを取りたい際に、ブラウザ上でメモを取ろうとすると意図しない改行が行われたりという現象に悩まされていた。

また、1 Gist に複数のファイルを追加できる仕様の表現が GIST ではうまくできておらず、複数のタブが開いて、どれがメモ用のタブなのか分かりにくくなるという弊害もあった。

更に、本日、表示もおかしい事に気づいてしまい、Gist はそのうちサ終するんじゃないかという嫌な気配を感じて、ナレッジマネジメントツールのお引越しの検討を始めた。

差分表示がおかしくなった gist のスクリーンショット

てことで、 Chat GPT に質問してみた。得られた回答がこれ。

Gistのようなメモアプリから他のアプリに移行する際に考慮すべき観点は以下の通りです:

バージョン管理と差分表示: Gistのように、編集履歴を追跡し、過去のバージョンとの差分を確認できる機能が重要です。

コードスニペットのサポート: プログラミングのメモを扱う場合、コードのハイライトやスニペットのサポートが役立ちます。

クロスプラットフォーム対応: 異なるデバイスオペレーティングシステム間でのアクセスや同期が可能なアプリを選ぶと便利です。

エクスポートとインポート機能: Gistから新しいアプリへ簡単にデータを移行できることが重要です。

検索機能: 大量のメモを効率的に管理するためには、強力な検索機能が必要です。

セキュリティとプライバシー: ビジネスアイデアなどの重要な情報を扱うため、セキュリティとプライバシーの設定が堅牢なアプリを選ぶことが重要です。

ユーザーインターフェースと使いやすさ: 直感的で使いやすいインターフェースのアプリは、日々の使用においてストレスを軽減します。

お勧めのメモアプリの例は以下の通りです:

Notion: 強力なカスタマイズ機能を備え、コードスニペットのサポート、豊富なテンプレート、クロスプラットフォーム対応などが特徴です。

Microsoft OneNote: 優れた検索機能、豊富なフォーマットオプション、クロスプラットフォーム対応で、エンタープライズレベルのセキュリティを提供します。

Joplin: オープンソースのメモアプリで、エンドツーエンド暗号化、Markdown対応、バージョン管理などが利用できます。

これらのアプリは、Gistからの移行に際して必要な要素を多く備えており、プログラミングメモやビジネスアイデアの管理に適しています。

Joplin は知らなかったが、英語圏ツールっぽく、マルチバイト文字圏の挙動がどうなっているのか確かめるのがコストなので辞めた。

Notion は、仕事で利用しているが、多機能すぎて too match な点や、変更履歴はトレースできない(編集された履歴が残っていて、戻すことはできるがどの用に変更されたのかを見やすく表現されない)のが個人的に気になっていて却下。

はてブロもいいのでは?と思っていたが、↑に quote で Chat GPT の出力結果を貼り付けた結果の表示整形に難があったので、あくまでブログとして使うことを想定されているという当たり前の事実を突きつけられたので断念(体系的に文章を残しておきたい場合は使えそうなので、利用を辞める予定はない)。

となると、Scrapbox というサービスがいいのかなぁと思ってきている。

が、GIST の vscode でサクッとメモを用意できるという手軽さが失われるのも困っていて、ジャストフィットするツールがなくて困ってしまった。

これいいよーというメモルール・ナレッジマネジメントツールがあればコメントください。

追記

なるほど、Obsidian というのが良さそうではあるが、ドル払いになることを考えると高い

zenn.dev

とにかく、自分は PKM ツールを探しているんだな、ということは気づいた。

死のデザイン

このネットニュースを見て、「死」をデザインすることについて、感じたことを取り留めなく出力する。

www.itmedia.co.jp

人間における死について

2023年現在では、命あるものは必ずいつかは死を迎える。それは人間であっても例外ではない。 自分は36歳だが、日本の男性平均寿命86歳なので、この時点で人生の41.8%を消化したことになる(健康体ではないので86歳まで生きれるとは到底思えないが…)。

人間における死は基本的に多種多様だ。

例えば、本人にとっての幸せな死に方は人それぞれだが、ステレオタイプな幸せな死に方は、ピンピンコロリだろうか?

だが、自分の子供や孫にとっての幸せな親の死に方は、どうだろうか?ある程度「あぁ、もう長くないんだな」と意識して、別れまでの短い時間をどう過ごすかを決められるほうが、幸せかもしれない。

事故や自殺で、家を「行ってきます」と出て行ったのが最後の言葉だった、なんてこともある。

認知症で、残された人はどんどん記憶から消えていき、自分の愛した人とは思えない状態になっていくのを目の当たりにしながら看取るということもある。

繰り返しになるが、人間における死は一様ではないし、残された人もそれをどう捉えるかも一様ではない。

ペットの死について

ペットも、生命体なので、いつかは死ぬ。だが、ペットと人間の違いは、飼い主の考え方次第では、遺伝的には、死なない選択肢を取れるようになってきた。ペットクローンだ。

www.nikkei.com

個人的には、ペットクローンについては賛成も反対もできない。ペットというものが、かわいいもの・好きなものを身近に置いておきたいという飼い主のエゴによる制度だから、飼い主が好きにしたらいいと思っている。 が、その選択肢が取れるのはあくまで高所得者なので、基本的には人間における死と同じと考えればいいと思う。

無機物の死について

たとえば、車やバイク、お気に入りの文房具、服、腕時計、家といったものにも、死はある。 基本的には修理できるものではあるが、車やバイクといった乗り物は部品が10年もすると生産終了になるケースが多く、修理できなくなったら、ある意味でそこで、死になる(ワンオフでパーツ製作してくれるショップも数多くあるので、そういう意味では10年経過後の故障=死ではないが、維持費は嵩んでくる)。

無機物については、工業製品であることが多いので、言ってしまえばデザインできる。

上記の例であれば、意図的に部品の生産を打ち切っていくことで、徐々に「そろそろ車の乗り換えも考えるか…」というような、お別れ期間を作ることができる。そのタイミングで万が一事故を起こして車が全損になったとしても、諦めがつくかもしれない。 逆に、パーツの生産をやめないとどうなるだろう?車自体の生産が終わっていたとして、お気に入りの車が全損になったとしたら、かなり悔やんでいる気がする。自分が大切に乗ってあげればいつまでも乗れたのに、と思う気がする。

ただ、工業製品である以上、利益を産まなければならない。なので、生産者の立場からしたら、段階的な死をデザインする必要があるんだろう。

ペットロボットの死について

冒頭で見た、AIBOの例であれば、いつまで彼らを「生かす」べきか。

ペットロボットは、ペットの側面と無機物の性質のどちらも持っているので悩ましい。

IT mediaの記事では、「ペットなんだから商売成り立たなくならなくなったからサポート終了しますではダメだろう」という論調になっている。

この考え方には、一理ある。

ハードウェアとしての体は無機物(まぁソフトウェアや記憶も無機物に記録されているのだが)で、消えることはない。だが、人間やペットであっても、火葬・埋葬・腐敗しないかぎりは、体は自然に消えてなくなったりはしないので、その点は実は同じだったりする(自然環境であれば腐敗しないなんてこともないので、結果的には消えてなくなるのだが)。

ただ、ハードウェアがあるのだからサポートし続けるべきというのは理想としてはそうだが、これはペットのクローン再生と同じ考えだと思っていて、命を飼い主の都合で無限に引き延ばしてほしいというエゴが強すぎると感じるので、正直、若干不気味さを感じる。

商売としても、ペットとしても納得感のある死を迎える方法として考えられるのは、たまごっち方式が一番良いのではないかと思っている。

つまり、ペットロボットにも、意図的に最長の寿命を設定しておき、それまでの接し方によって、最長寿命までアクティブかどうかを判断して、意図的に死を迎えるようにするのだ。再起動や初期化はできるが、これまでの個体とは全く異なる動きをするように「意図的に」そうする。

そして、ソフトウェアで定義された寿命を迎えた個体については、リセットできないようにする。つまり、設計された死だ。販売元は、筐体を回収し、どのように愛玩されていたのかを解析し、それに見合ったお悔やみや、思い出の写真やどう接してもらったのかを文章化し、ペットロボットからの感謝文を飼い主に送る。その時に、新しいペットロボットのクーポンをつけてもいいかもしれない。そういうほうが人間の精神にはいいような気がする。

ルンバみたいな、実利があるロボットであれば、純粋に壊れる(修理不能になる)まで有償サポート、で良いと思う。

あくまで、愛玩ロボットというジャンルについては、死を設計しないといけないのではないか、と思った。

防災クラスタで話題になってる JQuake の配信停止問題まとめ

とりあえず専門用語を使わないで分かる範囲でまとめた。間違いがあればコメントか Twitter で教えてください。

概要

防災科研 (以下、NEID) が提供している 強震モニタの利用規約 が変更された。

その中に記載されている 強震モニタ利用にあたってのお願い が、防災クラスタ、特に YouTube やニコ生で、自宅や職場等の様子とともに非公式の震度計の表示を移した様子をライブで配信している配信者や大きな波紋を呼んでいる。

地面は生活振動(車、列車、工場、工事など)のために日常的にわずかに揺れており、平常時でも強震モニタ上で色の変化があります。またリアルタイムに観測データを処理しているため、ノイズや機器障害により色が変化する場合もあります。そのため観測点での色の変化は地震以外の理由による可能性があります。

強震モニタは、複数地点における揺れの様子を地図上に可視化することで、地震の揺れの様子を直感的に捉えていただくことを意図しています。しかしながら、個別観測点での色の変化の検知や、色から観測値を抽出するなど、防災科研が意図していない形での強震モニタコンテンツ利用が複数のアプリ・Webサービスにおいて行われています。上述の通り観測点での色の変化は地震以外の理由の可能性があるため、個別観測点での色の変化に注目することは適切ではありません。また気象庁より発表される震度情報が強震モニタ上の情報と必ずしも一致するわけではありません。防災科研や関係機関等の通常業務及び防災対応の妨げになることが懸念されるため、このような防災科研の意図しない形で処理した情報を公開もしくは配信することはお控えください。

強震モニタは、「免責事項」でも記載した通り、情報配信の停止もしくは遅延が生じることがあり、また予告なしに公開されているコンテンツの変更または削除、配信形態の変更を行うことがあります。そのため、強震モニタで表示している緊急地震速報震源情報等に依拠した即時的な情報配信を行うことはお控えください。

防災科研が運用している強震モニタはhttp://www.kmoni.bosai.go.jpのみであり、これ以外のサービス等に関する質問やコメント、要望等に関しては受けつけていません。

※配信者を「防災クラスタ」と呼称することの妥当性については検討していません

用語

地震や災害に関する機関やアプリの名称について補足すると、こんな感じ。

名称 概要 公開URL
防災科研(NIED) 防災に関する研究発信を行っている国立研究開発法人 https://www.bosai.go.jp/
強震モニタ 防災科研が提供する、地震計の観測データを可視化したもの https://www.kyoshin.bosai.go.jp/
緊急地震速報 気象庁が提供する、地震発生直後に震源地と震度を予測するもの。2種類ある https://www.jma.go.jp/jma/index.html
高度利用者向け緊急地震速報 例えば高層ビルの管理会社・鉄道会社・警備会社等、速報の精度よりも速報の迅速性が求められる事業を営んでいる企業向けに提供される情報。ゆれくるコールといった toC アプリでも利用されている https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/study-panel/eew-hyoka/01/shiryou_1.pdf
一般向け緊急地震速報 高度利用者向けよりも迅速性は低いが精度が高い情報。テレビやスマホ緊急地震速報はこの情報を利用している https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/study-panel/eew-hyoka/01/shiryou_1.pdf
地震情報 気象庁が提供する、地震発生直後に震度を予測するもの https://www.jma.go.jp/bosai/map.html
JQuake 詳細は後述 https://jquake.net/

各機能の関連性

NIEDは、日本中に敷設された地震計の情報をリアルタイムで処理しており、そのデータは気象庁にも利用されている。 気象庁とNIEDは地震計を日本中に設置 していて、それらの情報をリアルタイムで解析している。 また、NIEDは地震計の情報をリアルタイムで閲覧可能にするサービス「強震モニタ」を提供しており、その中で気象庁が提供する「緊急地震速報」の情報 表示している。 (緊急地震速報はNIEDが発出する情報ではなく 気象庁が発出している )。

ところで、高度利用者向け緊急地震速報は一般人がダイレクトで利用することはできず、特定の事業者と契約をして情報を提供してもらうのが一般的であり、例えば ここ とか ここ とか ここ とか色々なサービスがあるが、リンク先を見に行ってもらえればわかるが、基本的に利用料金は toB を想定しており、比較的高額である。なので、ゆれくるコールのように toC 向けに情報を安価に提供しているサービスは非常にありがたい。

が、やはり世の中、すごいところに目をつける方がいて、それの一つが JQuake である。

JQuake は、NIEDが提供している強震モニタの震度計画像を解析し、緊急地震速報の発出よりも早い段階で揺れを検出し、独自に緊急地震速報を提供する所まで来ていたすごいアプリだ。

どんなアプリなのかは、実際に使ってもらうことが一番なのだが、アプリは現時点でダウンロードできなくなっているため、JQuake が行っていた YouTubeライブ配信アーカイブを見てもらうとよい。

例えば、2022年に自分も被災した福島県地震発生時のアーカイブはこれ。

www.youtube.com

まず画面の見方を解説すると、日本地図上に青か緑の点々が大量に配置されているのがわかる。これは強震モニタのそれと同じなので、強震モニタの使い方を読んでもらえばよいのだが、要は自身の加速度(gal)が弱いものから、青→緑→黄→橙→赤、と色が変わっていく仕組み。 その震度の色は、クライアントでレンダリングされているのではなく、強震モニタのサーバーからGIF画像が毎秒配信されている。

JQuake では、配信される GIF 画像の各地震計の色の変化を解析することで、緊急地震速報を独自に発出している。 その基礎研究は Qiita で公開されている。 https://qiita.com/NoneType1/items/96559847a6d63251947a もちろん、公的な緊急地震速報ではないので利用には注意が必要ではあるが、地震情報がほしい私のようないち一般人としてはそれで十分であり、かつ UI が洗練されており、非常に見やすいため、地震情報をライブで配信している YouTube チャンネルは、JQuake の画面を OBS で使っているところが多い。

問題

ところが、先述の強震モニタの利用規約変更に伴い、JQuakeはアプリ配信の停止を余儀なくされた。

そもそも、利用規約変更前から、このような条文は存在していた。

これら(著注:強震モニタコンテンツ)の一部、または全部の複製は、私的使用又は引用等著作権法上認められた行為を除き禁止します。複製したコンテンツの転載、改変、送信、再配布等を行うことは固くお断りします。

JQuake はこの規約に違反しているのではないか、という議論は前からあった。これについては、以下の対応がなされており、引用等著作権法上認められた行為に該当する、としてお咎めはなかった。

  • アプリ画面上にNIEDのクレジット表示をしている
  • JQuakeのコンテンツは独自に開発した検出アルゴリズムによる法によらない独自の地震速報であり、強震モニタのコンテンツをそのまま転載しているアプリではない
  • 作者がNIEDへ掲載の可否を問い合わせており、問題ない旨の確認を得ている

なので、本質的な問題は変更された箇所に集約されているといってよい。

  1. 解析方法の問題

観測点での色の変化は地震以外の理由の可能性があるため、個別観測点での色の変化に注目することは適切ではありません

緊急地震速報のしくみの解説ページにある通り、気象庁はあくまで震度計の「波形」を見て緊急地震速報を出している。一方、JQuakeは「色の変化」を見て緊急地震速報を出している。これは、気象庁緊急地震速報とは異なるアプローチであり、気象庁緊急地震速報とは異なるものである。

例えば、採石場での爆発や突発的な爆発事故などはもちろん、単に車の走行タイミングが重なった事による局所的な微弱振動の集中が起こることを否定できない。このような場合、JQuakeは緊急地震速報を誤って発出してしまう可能性がある(実際に JQuake で「弱い反応」という表示は頻繁に表示されるが、それが地震由来のものなのかを JQuake 利用者が推察することはできない)。気象庁が発表している緊急地震速報はそれらのパラメーターを除外していると思われるが、そもそも強震モニタの表示自体加工されたコンテンツなので、それを確かめるすべがない。

また、気象庁が発表する緊急地震速報の計算ロジックには、各観測点の地盤プロファイルや一般人には理解できないパラメーター補正が行われている可能性があり、震度計の値だけで計算されていない可能性も十分ありえるし、その場合は、誤った情報を発信してしまう可能性がある。

実際 気象庁が公開している過去の地震データ も過去の地震データが修正されており、正確な地震情報を収集することが非常に難易度の高いものであることがわかる。

  1. 免責事項の問題

情報配信の停止もしくは遅延が生じることがあり、また予告なしに公開されているコンテンツの変更または削除、配信形態の変更を行うことがあります。そのため、強震モニタで表示している緊急地震速報震源情報等に依拠した即時的な情報配信を行うことはお控えください

NIEDもJQuakeのようなアプリが有用なものだとは認識しつつ、NIED側の都合で配信方法を変更することが困難になっていることを案に匂わせている。例えば、現状の GIF 画像を毎秒ポーリングするようなフォーマットから、波形や加速度データをJSONやGraphQL(gRPCでもいいけど)でクライアント側で毎秒フェッチしてレンダリングするようなアーキテクチャへ変更した際、JQuakeは機能を停止せざるを得なくなる。そうなると、JQuakeに依存していたワークフローが崩壊するので、利用者は困る。後述するが、その矛先をNIEDに向けられても困る。

  1. お門違いな問い合わせ問題

防災科研が運用している強震モニタはhttp://www.kmoni.bosai.go.jpのみであり、これ以外のサービス等に関する質問やコメント、要望等に関しては受けつけていません

これは言葉を返せば、JQuakeのようなアプリに関する問い合わせがNIEDや気象庁に届いているということで間違いないだろう。これは利用者側のリテラシーが低すぎる。各アプリにしても、NIEDが提供するデータを利用させていただいている立場なので、これはアプリ作者側も頭を悩ませていることだろう。

ではどうすればよかったのか

この手のデータの二次利用アプリではしばしば問題になるケースで、しかもそのアプリのクオリティが高く利用者も多い場合は、特に顕著だ。昨今Twitterで発生しているAPI利用規約に関する議論も、この問題と似ていて、Twitterクライアント作者も、結局データソースであるTwitter利用規約や仕様変更に追従するしかなく、追従できなくなるような仕様変更が発生したらサービス終了せざるを得ない。 Twitterの場合は一般営利企業なので文句を言い続けることで改善する可能性があるのが一般的(改善すると入ってない)が、NIEDの場合は公的機関なので、ただ文句を言っても改善する可能性は低く、研究データの公開が終了してしまうことのほうが問題。それではシビックテック・シチズンサイエンスを阻害することになるので、NIEDとしても本意ではないと思う。

悲しいが、データを使わせてもらっている手前、NIEDの方針に従う他ないのだろう。

今後の予想

これは完全に想像の域を出ないが、強震モニタの改修予定があるが、一方的に排除するとNIEDへ不用意な問い合わせが増えることにもなりかねないので、JQuakeを始め、現在の強震モニタのアーキテクチャに依存しているアプリを一旦排除したいという思惑があるのではないかと考えている。

逆にいえば、強震モニタから、より利用価値の高いデータが提供される可能性や、F-Net で公開しているような波形データをリアルタイムで取得できるような jSTAT のようなサービスが開始する可能性もあるので、今後の動向に注目したい。

ハッチバックからSUVへ乗り換え検討。売れ筋3車種をガチで比較した結果、乗り換えないことにした

こんにちは。

誠に残念ながら、子供が産まれた結果、CB650Rに乗る機会がほとんどなくなってしまったため、降りることにしました。

akagire.hatenablog.com

非常に悲しいですが、ちょうど人気車種になってきたタイミングだったようで、かなりいい額で売却することができて、多少、金銭的に余裕がある状態になりました。

そんな時に、嫁から「クロストレックかっこいいね」という声がかかったので、実際にスバルのディーラーにクロストレックを見に行って、想定していたよりも良かったこともあり、もし買うなら近い車種と比較しないと後悔すると思ったので、近い車種との比較検討がスタートしました。

今乗っている車

フォルクスワーゲンの Golf 7.5 TSI ハイライン マイスターです。

www.instagram.com

この前はオンボロのミラジーノに乗っていたんですが、頻繁にどっかこっかが壊れ、1ヶ月に1回は入院している状態で、最後の最後にエンジンブッシュが破損。車検も迫っていたこともあり、1ヶ月の短期決戦で乗り換える車を探し、レヴォーグと最後の最後まで悩んだ結果、運転支援技術(特にACC)の観点でゴルフになりました。すでにドイツではゴルフ8が発表されている時期だったので、リセールが悪いと言われる輸入車をフルモデルチェンジ直前に購入するのに迷いはあったのですが、最終型ということでヤバいところは壊れないだろうという希望的観測と、今の生活レベルであればなんとか輸入車も維持できそうだし、行ける時に乗ってみたいという観点で購入に踏み切りました。

輸入車は壊れやすいし壊れた時の修理代がバカ高いという話は子供の頃から聞いていたので、一定の覚悟はしていましたが、初回の車検を通した段階では、ヤバい故障は1件だけで、それも保証期間内なので無償修理でした。あとは事故でぶつけて…というのもあるのですが、その話はまた別の機会に。

ヤバい故障が新車の保証が切れる5年以降に発生すると維持できるかわからなかったので、ぼんやりと5年以内には乗り換えないとなーという思いでいたところで妻からの一声だったので、乗り換える気まんまんで比較を開始しました。

今回比較した車

1. スバル - クロストレック

www.subaru.jp

2. ホンダ - ヴェゼル

www.honda.co.jp

3. マツダ - CX-30

www.mazda.co.jp

4. (特別枠) フォルクスワーゲン - T-Roc

www.volkswagen.co.jp

比較した観点

1. [MUST] 後部座席の乗り降りのしやすさ

妻が子供を抱えて荷物を背負った状態で乗り降りする際に窮屈そうにしていたので、もう少し乗り降りが楽な車のほうがよいです。

2. [SHOULD] 降雪時の走破性

ウィンタースポーツをするのですが、何度か到達不可能なゲレンデがあったので、できれば四駆がよいです。

3. [WANT] 故障耐性

前述の通り、通常利用で壊れた箇所は1個で、保証期間だったので無償でしたが、保証が切れた状態だった場合は40万円近い負担になっていたので、これから同じような電装系の故障があると嫌だなぁという...。免許取り立ての時はモータースポーツもやってたので、消耗品の故障や維持費といった点についてはそこまで精神的に負荷ではないのですが、お店を変えても純正品に頼らざるを得ない電装系にお金がかかるのはリスクだな、といった点です。

試乗して感じた、良いところ・悪いところ

前提ですが、 T-Roc 以外は見積もり価格はほぼ横並びなので、予算的なところはどの車種も乗り出し400万円くらいになってます。下取りは加味してません。

1. クロストレック

良いところ
  • 四駆
  • 安全性能
  • Limited に標準装備のナビがボルボのような縦長ナビが嬉しい
  • 後部座席の乗り降りのしやすさ
  • アメ車っぽいフロントグリル

自分はさておき、妻も今後積極的に運転することを考えると、アイサイトの信頼性のある自動ブレーキシステムは非常に心強いです。また、スバルといえば4WD市販車の代表格なので、悪路走破性という観点では文句のつけどころがないといったところでしょう。

悪いところ
  • 内装が比較した車種の中では最も安っぽく感じる
  • ブレーキと足回りのふわふわ感
  • 発進時に前に進みたがる
  • 運転席の足元の空間が狭く感じた

いろんな自動車雑誌でも言われていますが、ブレーキの質感が非常によろしくないです。。ふわっふわです。これがハイブリッドシステムの回生ブレーキ制御の煮詰めが甘いのか、本来の意味でのSUV…悪路走破性を高めるために足回りをあえて柔らかくしているのか、標準装備のオールシーズンタイヤ由来なのかは分かりませんでした。これもハイブリッド由来だと思いますが、発進時に思ったより車が前に進むのが気になりました。交差点でステアリングを切りながらアクセルを踏んだ時はリアからのトラクションをゴリゴリに感じるので、ここは良し悪しです。

あとは、価格帯が横並びのなかで、唯一内装が非常に安っぽい。ルームランプは電球だし、シートヒーターのボタンも何年前の商用車ですか?と聞きたくなる...。

2. ヴェゼル

良いところ
  • ホンダらしからぬデザインの良さ
  • 内装の高級感
  • 足回りとステアリングフィールの上質さ
  • トランクの広さ
  • 後部座席の跳ね上げ機構

とにかく、欧州車の佇まいのデザイン性が非常に良いです。また、内装も質感が良い。ドライビングフィールも非常に気持ち良く、実家にいた時に乗っていた初代オデッセイを思い出しました。すごく良いです。使い勝手にもホンダらしいこだわりがあり、後部座席を跳ね上げできて、席再生も非常に良くて感動しました。

悪いところ
  • メーカーオプションのナビ
  • 納車までの時間
  • ディーラーの対応
  • リセールの急落懸念

まず、トヨタ車・ホンダ車を選ぶとなるとネックになるのは納車までの時間です。まぁ、これを懸念して、まだ車検が残ってるうちから次の車選びを始めているところがあるので、これはまだいいんですが、気になったのはディーラーの対応です。宮城県にはホンダ系列でも販売会社が二つあるのですが、片方はあからさまに「ヴェゼル欲しいんでしょ?今すぐサインしたら?」っていう扱いをされたのが気になり...それだけ売れてるということかもしれませんが、正直気持ちいいものではありませんでした。

あとは、今は納車1年待ちということですが、逆に言えばそれだけ市場に車両が溢れる可能性があること。そうなると、当然リセールは悪化することが懸念されます。

3. CX-30

良いところ
  • 群を抜いたデザイン性の良さ
  • 内装も同じ価格帯の中では驚くような質感の良さ
  • ディーラーの綺麗さや設備

スタイル・内装ともに「え、これが400万円で?」という高級感は素晴らしいです。ずっとマツダに乗り続ける人の気持ちがわかりました。。 今回の乗り換え基準に照らし合わせなかったら普通に乗り換えてたかもしれません。

悪いところ
  • 同じサイズ感の中では乗り降りがしにくかった
  • 左側の視認性の悪さ(車幅感覚は問題ない)
  • ステアリングフィールがスポーツカー

まず、乗り換える MUST 条件である「乗り降りのしやすさ」については最低で、ゴルフ以下でした。ドアの開口部が狭く、ルーフも低いため、意外と乗り降りがしんどいというのは意外でした。

また、ステアリングフィールが完全にスポーツカーで、タイヤの太さと圧倒的な接地感。直進安定性は非常に良いと思いますが、用途や年齢的に「そこは求めてないんだよなぁ...」という感じです。一人暮らしのアウトドアしたいマンだけど街乗りが多い、とかならいいかもしれません。

4. T-Roc

良いところ
  • VWらしいデザイン

いまゴルフに乗ってることもあり、なんの混乱もなく操作できる気はします。サイズ感も、ゴルフと同じ感覚で操れました。が、全幅はゴルフよりあるので、狭い道にはさらに到達しにくくなるかも。

悪いところ
  • 車格はゴルフと同じなのに後部座席は狭くなった
  • ラゲッジ容量も悪化

VWの車を乗っていたということもあり、ゴルフとの比較になってしまうのですが、背が高くなったゴルフという感覚。重心が高いので安定感もなく、目線が高いので運転はしやすいですが、死角も多く、自分の好きなドライビングフィールでもないので、あえて乗り換える理由が思い当たりませんでした。価格も他の3車種と比較すると50万円ほど高く、どういう層に刺さってるのかよくわからなかったです。広告に平野歩夢を起用しているあたりから察するに、〜30代のアクティブなウェイ層なのかも。残念ながらウェイ層ではないので、自分には刺さりませんでした、と述べるに留めます。

総評

乗り降りの容易性という最も重視したい点がT-RocやCX-30では改善しなかったため、泣く泣く候補から除外。

ヴェゼルは後部座席がフルフラットになるだけでなく跳ね上げ可能である点が非常に好印象だったものの、圧倒的人気車種のため納車まで1年かかることが引っ掛かってしまっています。下取り価格が現在の査定では引き取ってもらえないことが考えられるため、キャッシュフローを考えると不安があります。 となるとクロストレックに軍配があがるのですが、いかんせん堂価格帯の3車種の中で内装が一番安っぽいというのが残念ポイント。実際に今の価格相場を考えたら安いので当たり前なんですが、他のメーカーでちょっと(それこそ数百〜数千円)かければぐっと印象が良くなる要所要所にお金がかかってないなぁというのが残念ポイントです。具体的には、シートヒーターのボタンや室内灯といったところです。ステアリングの握り心地もCX-30やVEZELと比較するとステッチの引っ掛かりが気になりますし、ステアリングのボタンの質感も微妙。 ただしそれを差し置いて余りあるオフロードの走破性の良さを感じる足回りやトルク感があり、その点は好印象でした。一方、街乗りや高速道路を走る際にはその足回りの柔らかさがどう出るのかが若干不安、、、という表裏一体な感想ところもあります。

ということで、結論としては、どれも決め手にかけるため、今回は乗り換えないことにしました。

あと、自分も嫁もSUVがそこまで好きじゃなくて、ハッチバックステーションワゴンがいいよねという身も蓋も無い解にも辿りづいてしまい。。

ということで、ゴルフヴァリアントとレヴォーグの試乗もしたんですが、これもまたいますぐの乗り換えはしないことにしました。比較した内容それは別な機会に。

それではー